筆記試験お疲れ様でした!筆記試験が終わったばかりですが、次は実技試験です。
しかし『実技試験って何を準備したらいいの?』『どのテキストがいいの?』とお悩みの方も多いと思います。また、家から近い本屋さんではなかなか実技試験のテキストが取り扱われておらず見比べられないという方もいると思います。
そこで今回は実技試験に独学で合格する為のおすすめテキストを紹介します。独学で実技試験を受験しようと思っている方は是非お役立て下さい。
独学で実技試験に合格する方法
実技試験は【音楽】【造形】【言語】の3分野の中から2分野を選択して受験します。
配点は3分野とも50点ずつで、その内の6割である30点が合格のラインとなっています。
選択した2分野それぞれで6割以上の点数が必要です。
実技試験は加点や減点などの採点基準が公開されていない為対策が取りにくいと言われていますが、各分野ごとのポイントを掴み繰り返し練習する事で独学での合格も目指す事が可能です!
その為には試験内容と問われる力をしっかりと把握した上で練習する事が大切です。
試験内容と問われる力
試験内容 | 問われる力 | |
【音楽】 | 幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲(2曲)を弾き歌いする。 | 保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること。 |
【造形】 | A4サイズの指定された用紙の縦横19cmの枠内に保育の一場面を絵画で表現する。 | 保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができること。 |
【言語】 | 3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、4つの課題のお話のうち一つを選択し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う。 | 保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること。 |
実技試験は高度な技術が問われる試験ではなく、保育士として必要な能力があるかというところを見られます。もちろんそのベースとして基礎的な技術も大切ですが、子どもへの配慮も合わせて見られている事を覚えておきましょう!
【音楽】対策ポイント
1. 自分のレベルに合わせて弾き歌いしやすいようにアレンジしたり、そのような楽譜を用意する
2. 子どもたちと一緒に歌う事ができるテンポで弾き歌いをする
3. 『リズムやテンポが速くなっていないか』『笑顔で弾き歌いできているか』本番を想定して人前で繰り返し
【造形】対策ポイント
1. 保育の現場によく登場する(女の子・男の子・保育士・園庭にあるもの・保育室にあるもの)などを描く練習をする
2. 子どもや保育士の表情が分かりやすいように描く
3. 過去問などを参考に時間内に描く練習を繰り返し行う
【言語】対策ポイント
1. 声の大きさや抑揚、話のスピード、姿勢なども練習の時から本番を想定して行う
2. 子どもが集中して聞けるような工夫を事前に考えておく(同じ言葉を繰り返したり、擬音語などを用いる)
3. 繰り返し練習をしてお話の内容を暗記するのはもちろん、自信を持ってハキハキと演じる
実技試験は筆記試験後の約2ヶ月が勝負だと言われています。繰り返し練習することが合格への鍵となっていきます!
実技対策おすすめテキスト
本屋で揃えられる筆記試験対策と一緒になった実技試験対策テキストは毎年沢山出版されていますが、実技試験のみを対策しているテキストは【ユーキャン】と【成美堂】の2つとなっています。
2023年版 ユーキャンの保育士 実技試験 合格ナビ【実技試験対策の決定版】
保育士資格と言えば『ユーキャン』というイメージありますよね!
そのユーキャンが出版している実技試験対策のテキストです。【これだけで一発合格できた!】という声も多い一冊となっています。
おすすめPoint
・【音楽】レベルに合わせて選べる課題曲2曲付き
・【言語】4話✖️2パターンのアレンジ例とアドバイス付き
・【造形】フルカラーの合否ポイントが分かる作品見本付き
ゼロから実技試験に臨む人でも一発合格ができるテキスト。イラストが多く、試験会場の様子や当日の持ち物など本番をイメージできる内容となっています。
保育士実技試験完全攻略 ’23年版
独学で保育士試験を受ける人に人気な【成美堂出版】が出版する保育士実技対策のテキスト。
筆記試験対策でも独学で1発合格ができると人気の成美堂。
おすすめPoint
・分野ごとに、出題傾向、練習のポイントが分かる
・試験当日の流れ、実際の試験で役立つテクニックまで全て解説
・カラーイラストで保育絵画の描き方が分かりやすい
【造形】では絵が苦手な人に向けて詳しく解説していたり、【言語】ではアレンジ例も紹介されています。
どちらのテキストもこれだけで実技試験に合格できた!という声が多いです。
【ユーキャン】は音楽で活躍する楽譜付きなので、音楽を受験する方には【ユーキャン】のテキストがおすすめです。
その他の参考本
ほいくえんのいちにち
テキスト本ではないですが、保育士勤務の経験がないと【造形】の試験での保育の現場をイメージするのはなかなか難しいよね。
その際に参考になる本として『ほいくえんのいちにち』という本があります。
保育室や保育園での1日の様子、保育士の立ち位置など参考になる事ばかりなので造形を受ける方の中でなかなか保育園の様子がイメージできないという方におすすめの1冊となっています。
おすすめPoint
・登園から降園までの保育園での1日の様子をスケッチ風に描いていてイメージしやすい
・保育の場面をスケッチ風に描いた本なのでどのように描くと良いのか参考になる
保育に関わった事がないと造形の試験で『保育の一場面を絵画で表現する』というのはなかなか難しいですが、この本を見れば保育園での1日の様子が分かりイメージしやすくなります!
まとめ
独学で保育士資格を目指すとなると、「コレなら頑張れそう!」「コレなら理解できそう!」という一冊を見つける必要があります。
実技試験は筆記試験に比べて対策が取りにくいと言われていますがしっかりとポイントを掴み、練習を繰り返せば一発合格も可能です。
保育士試験合格まであと少しです!最後まで諦めずに頑張りましょう!