保育士1年目よくある悩み15選|こんな時はどう解決する?

保育の仕事

ずっと憧れだった保育士になったけれど、慣れない仕事に悩む事が多い保育士1年目。

仕事を覚えるのに精一杯なのに、それに加えて人間関係も大変…と心も身体もいっぱいいっぱいな方も多いのではないでしょうか?

そこで当ページでは、保育士1年目のよくある悩みとその解決方法を具体的に紹介しています。

保育士1年目よくある悩み

保育士1年目は、初めての社会人という事と女性社会の特殊な環境で慣れない事が多く毎日が精一杯。

様々な悩みを抱えやすい保育士1年目ですが、具体的にどんな悩みがあるのか、そしてその解決方法はどうしたら良いのか詳しく見ていきましょう。

① 先輩保育士との関係性をなかなか築けない

複数担任で先輩保育士との関係について悩む毎日。

・質問したいけれど、先輩も忙しいそうでなかなか質問ができない

・複数担任で自分がどう動くべきか分からない

・先輩がやっている事を手伝おうとするが断られる

・子どもよりも先輩の目が気になって自分の保育ができない(注意して良いのかためらう・長時間寄り添う事ができないなど)

など、先輩保育士との関わり方が難しいと感じる1年目の保育士も多いと思います。

解決方法

どう動いて良いのか、動かない方が良いのか、何をするにも迷いますよね。

それは誰もが通る道なので今は自分なりに試行錯誤してみる事が大切です。

失敗したとしても、注意されたとしても、次に活かせば大丈夫

その姿を見て『自分なりに頑張ろうと努力したり、周りを見て動こうとしているな』と先輩も感じてくれます。

先輩の動きを真似ることも大切ですが、自分なりに挑戦しようとする事も同時に大切なポイント

しかし、何をするにも報告や連絡・相談はしっかりとしましょう。

②子どもとの関わり方が分からない

実習では子どもと遊んでいる事がメインだったけれど、いざ働くと子どもに注意したり、全体の動きから遅れている子どものフォローをしたりと遊ぶ以外の保育が多く感じる事もあると思います。

・子どもの注意の仕方が分からない

・障害を持った子どもやイヤイヤ期の子どもとの関わり方が分からない

・自分の言うことを聞いてくれない

・子どもの気持ちをなかなか汲み取れず心を開いてもらえていない

など普通に遊ぶのはできても、注意・叱り方・促し方となるとなかなかうまくいかないなんて事も日常茶飯事。

解決策

先輩保育士が全体をまとめていて、フォローに回るのが自分の役目なのにもかかわらず、

結局先輩保育士に全てやってもらう事になっしまい日に日に自信を無くすなんて事もあると思います。

でもこれは仕方がない事でもあります。

子どもも新しい先生という事を小さいながらにも感じ、

『この人は自分のわがままをどこまで聞いてくれるのかな?』と試しているからです。

また信頼関係ができていないのに注意をしてももちろん聞いてもらえません。

毎日の関わりでだんだん子どもとの信頼関係もできていきます。

急がず最初は先輩の見本を見ながら、どこまで注意するべきなのか、どこまで寄り添うべきなのか学ぶことが大切です。

③ 保護者と何を話していいのか分からない

子育て経験がない自分が、人生の先輩でもある子育てをしている保護者に対してどう接するべきなのか悩む新人も多くいると思います。

経験が浅く、質問されてもすぐに答えられなかったり、怪我の謝罪など緊張してしまいうまくコミュニケーションが取れないなんて事も。

解決策

経験が浅いうちは保護者に対して苦手意識を持ってしまいがちですが、

最初は子どもの1日の様子を事細かく伝えるだけでも大丈夫です。

『この先生はうちの子のことしっかり見ててくれているな』と感じてもらうことで保護者との信頼関係も徐々に構築され、

だんだんと緊張せずに話もできるようになっていきます。

その為には、日頃から子どもをしっかりと観察し今の子どもの状態を把握することが大切です。

④1人担任で不安・クラスがまとまらない

1年目から1人担任を任されて不安、頑張っているけれどクラスがなかなかまとまらず、この先の行事などが不安に感じている方も多いと思います。

・主活動をしようとしてもなかなか注目してくれない

・常にクラスがざわついていて落ち着きがない

など自分なりに導入や声かけを工夫してもなかなか思い通りにいかない事も多いですよね。

解決策

一生懸命やらなくては!という思いから、自分本位の保育になりやすい時期なので、

まずは自分の気持ちに余裕を持つことから始めましょう

そうすることで、今の子どもたちの姿がしっかりと見えてくるはずです。

また1人担任ではなかなか先輩保育士の見本を見る機会もなく、どのように進めていくべきか迷う事も多いと思います。

各年齢2クラスずつある保育園では、隣のクラスの先輩保育士に具体的にどうするべきか相談してみるもの良いでしょう

各年齢1クラスずつの保育園では、一番近い上司(幼児リーダーなど)に現状とそれに対して自分がどう保育をしてるかを具体的に提示してアドバイスを求めるのが良いでしょう

⑤怪我が多くて自信をなくす

自分のクラスばかり怪我をする子どもが多くて自分の至らなさではないかと自信を無くしている方もいると思います。

・子ども同士の喧嘩が絶えない

・クラスが全体的に落ち着きがなく怪我が多い

・噛みつきが多い

など新学期は子どもたちも大きな環境の変化で落ち着きがありません。

解決策

子どもを落ち着かせる為にはまずは自分が余裕を持って保育をする事を心がけましょう。

大人がせかせかしていると、クラスの雰囲気も落ち着きが無くなってしまうもの。

またクラス全体に常に目を配り怪我が起きそうな場面や喧嘩が起こりそうなタイミングを逃さず、

事前に対策をする事も大切です。

保育に追われてしまいがちですがまずは怪我なく元気に1日を過ごせるように心がけていきましょう。

⑥手が空いた時になにをすれば良いのか分からない

まだ1日の流れや時間配分に慣れない1年目の保育士は、先輩の動きを見て一生懸命戦力になろうと頑張っているものの、どう動いていいのか、動かない方がいいのか常に迷うもの。

・子どもと遊んでいても良いのか迷う時がある

・自分が動くべきだったのではないかと反省する事が多い

・先輩保育士が片付けをしているのを変わった方が良いのか迷う

保育の仕事は子どもと遊ぶだけが仕事ではなく、その前後に準備や片付け、子供達がスムーズに活動から活動へと移れるように保育士が環境を設定しなければなりません。

解決策

新人の頃は保育よりも率先して雑務しましょう

先輩保育士が先にやっていたら何もしないよりは一言『変わりましょうか?』『子ども見てれば大丈夫ですか?』と確認する方が良いでしょう

もちろん先に気づいて動ければなお良いです。

その際も『先に○○の準備してきた方がいいですか?』『今子どもが落ち着いているので片付けてきた方がいいですか?後の方がいいですか?』とひとこと相談する事が大切です。

⑦どのくらい前に出勤すべきなのか分からない

早番・遅番など保育士の勤務は変則的ですが、どのくらい前に出勤するべきなのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

実際に時間通りに出勤したらそれより前に同じ出勤時間の先輩保育士がすでに出勤していて気まずい思いをしたという声も聞きます。

解決策

勤務時間前に環境設定や掃除、子供たちを迎え入れる準備を余裕を持ってできる時間に出勤する事がおすすめです。

保育園にもよりますが、一般的には30分前に出勤しておくと良いでしょう。

あまり早い必要はありませんが、『先輩よりも早く』は先輩保育士と良い関係を築く為に大切です。

⑧子どもとうまく関われず保育士に向いていないのではないかと感じる

子どもが好きで保育士を目指したのにもかかわらず、子どもが言う事を聞いてくれなかったり、自分の思い通りに保育が進まないとイライラしてしまい落ち込む事もあると思います。

・全てを許容できる器がなく自分には保育士が向いていないと感じる

・こんな時に優しく接する事ができる人が保育士に向いているのではないかと思う

・いつも怒ってばかりで子どもに好かれていないのではないかと落ち込む

など1年目は自分のしたい保育がうまくできず空回りばかりで落ち込みますよね。

解決策

クラス単位で動かなければならない事が多いので全員の子どものペースに合わせる事はほぼ不可能です。

そうなるとついつい注意する事や急かす事など増えてしまいますよね。

注意する事や急かす事はその場しのぎで簡単な事ですが、どうしたら子どもが自発的に動く事ができるのか、先を見通せるのか、毎日工夫をする事が保育士には求められます

それは注意する事や急かす事より難しく大変な事ですがそのちょっとの成長が積み重なって大きな成長に繋がっていくので辛抱強く頑張りましょう

⑨勤務に身体が慣れず体力的に辛い

新しい環境でただでさえも毎日大変クタクタなのに早番・遅番と毎日勤務時間が違い、勤務に身体が慣れるまではかなりきつい保育士の仕事。

・早番の日の前は緊張してなかなか寝付けない

・勤務時間終わり間際は体力的に辛い

・週の後半は特に身体が重い

など身体的に疲れを感じている方も多いと思います。

解決策

保育士の仕事は勤務中だけでなく、帰ってからや休みの日にも仕事の事考えたり、ピアノなどの練習や持ち帰りの仕事もあると思います。

まだ慣れない頃は気疲れも多いので、意識的に仕事の事を考えない時間を設け

疲れはなるべくその日に取るよう自分の好きな事やお風呂にゆっくり浸かるなどリラックスタイムを設けましょう

⑩保護者の顔と名前がなかなか覚えられない

子どもや職員の名前を覚えるだけでも精一杯…。

保護者の顔と名前までなかなか覚えられず悩んでいる方も多いと思います。

また、送迎は毎日同じ保護者の場合は良いのですが、お父さん、お母さん、おばあちゃん、お姉さんなどなど日替わりで違う家庭もあります。

信頼関係を築きたいので間違えるわけにもいかず、お迎えの時に誰の保護者なのかすぐに分からず焦る事もあると思います。

解決策

間違えて子どもを引き渡すことのないように、正直に『すいません…入ったばかりで、お子さんのお名前伺ってもよろしいですか?』と聞くもの良いでしょう

また子どもの反応を見ると『あ!僕のママだ!』とすぐに分かることも多いです。

なるべく早く覚える努力は必要ですが、ミスのないようにする事の方が今後の信頼関係に繋がっていきます

保護者証を首にぶら下げている保育園も多いと思うので、さり気なく確認するのも良いかもしれません。

⑪体調を崩しやすい

新しい環境で気疲れをしたり、変則な勤務で身体が今ままで感じた事のないストレスを感じ、

体調を崩しやすくなっている1年目の保育士も多いと思います。

また子どもは良く風邪を引きますが、子どもの風邪に慣れておらず子どもの風邪をもらってしまう事もよくあります

解決策

大人になってからあまり風邪を引いていないという人でも保育園で働き始めてからよく風邪を引くようになったという人も多くいます。

ストレスを身体が感じていたり、気を張っていたり、自分ではあまり感じていないかもしれませんが、身体が感じている事もあります

休まず出勤する事も大切ですが、子どもや他の職員に移してはいけないので、

休む事を早めに判断するのも大切です。その際はすぐに園長や主任に連絡を入れましょう

⑫仕事が時間内に終わらない

事務の時間がもらえても、月案・個別案・お便りなど一つひとつに時間が掛かってしまい、

時間内に仕事が終わらず結局持ち帰りするなんて事は1年目の時はあるあるです。

解決策

何をするにも初めてなので時間がかかる事は当たり前です。

2年目にはだんだん要領が分かってきて、年間の行事など全てを逆算しながら計画を立てたり、

前持って事務を終わらせておくなど自分なりのペースが掴めてきます。

一つひとつに時間が掛かってしまう事をあらかじめ考慮して、いつから準備を始めれば良いのか、

先輩保育士に確認しておくとスムーズです。

記録などの事務は慣れるまで時間がかかりますが、

コツが掴めれば先輩たちのようにこなす事ができるようになっていくので沢山の数をこなす事が近道です。

⑬先輩に遠慮してなかなか積極的に動く事ができない

複数担任だと常に先輩保育士に見られているようで、自分が主で保育を行う日でも、

萎縮してしまいなかなか自分がしたい保育ができない事もあると思います。

・全体の前での話し方や歌、ピアノに自信がない

・自分の保育を評価されているようで緊張する

・あまり積極的なのも良くないのではと遠慮してしまう

・先輩保育士が忙しそうで質問や相談がなかなかできない

など何かと遠慮や緊張をして萎縮してしまいますよね。

解決策

1年目はまだ保育への自信もなく、『何が正しいのか』『失敗しないように』を考えすぎて、

何をするにも消極的になってしまいがちです。

でもそれでは周りから『あまりやる気がない』と捉われてしまうことも考えられるので、

下手くそでも失敗しても積極的に取り組む事が重要です。

その姿を見て『もっとこうした方が良かったんじゃないかな』と先輩からアドバイスを貰えて、

コミュニケーションを取れるきっかけにもなります。

やる気がある保育士1年目は可愛がられやすく、先輩保育士ももっと色々教えてあげたいという気持ちになります

⑭子どもからなめられてしまう

最初から子どもになめられてしまい、なかなかスムーズな保育ができないと悩んでいる保育士も多いと思います。

・注意しても言う事を聞いてくれない

・からかわれてしまう

・自分に対してだけわがままを言ってくる

子どもは大人の人間関係を良く見ているので、誰が新人で誰がベテランかなんとなく判断しています。

解決策

子どもからなめられてしまうとなかなか思い通りに保育が進まず悩む事もあると思いますが、

自分に対して甘えてくれていると受け取る事もできます

でも実際問題集団で行動しなければならない保育園では、

一人の子どもにずっと付きっきりというのは不可能なので、

何とか状況を変えなければならないのです。

その為には、保育にメリハリをつけるということがポイントになります。

ある程度までは子どもの気持ちを受け止めて共感する事が大切ですが、

ダメな事はダメ、言わなければならないことはしっかりと伝えるなども大切です。(その後のフォローも忘れずに)

そうすることでだんだんと子どもとの信頼関係ができていきます

⑮ミスや失敗が多い

覚えることが多い上に、責任が大きい保育士の仕事。

1年目は余裕がなく分からない事も多いので何かとミスや失敗をしてしまい落ち込む事も多いと思います。

解決策

ミスや失敗を続くと、『注意されるかも』『これ以上マイナスの評価は避けたい』という気持ちになりますが、

どんなにミスや失敗が続いても必ずすぐに園長・主任に報告をしましょう。

ちょっとした事だからと黙っていて後で発覚した時の方が大ごとになってしまう事も考えられます。

社会人として迅速な報告は基本でもあるので、速やかに報告して必要に応じて報告書を提出しましょう。

子どもの動きは予測できない事も多いですが、また同じ事が起こらないように、ミスや失敗した後にどうするかが肝心です。

それでも解決できない時は

上記の方法でも解決できない問題も多くあると思います。

ではそんな時はどのように対処したら良いのでしょうか?

①ストレスを意識的に発散する

保育士1年目は、あなたが感じている以上に心も身体もストレスを抱えています

仕事中以外も仕事の事を考えたり、持ち帰りの仕事をしたりとなかなか休まる時がないので、

1日の終わりや休日には意識的に仕事から離れて自分の好きなことや思いきりリフレッシュできる事を

する事がおすすめです。

②同期に悩みを相談する

入社が同じの同期はこれからも一緒に切磋琢磨していく戦友です。

仕事をしていく上では、先輩保育士や主任、園長の理不尽な言動や行動などあるでしょう。

人それぞれ悩みは違いますが、同じ時期に入社した同期は立場が同じなので共感できる事が多く、励みになる事も多いです。

先輩に聞きづらい事も同期からの情報でカバーできる事もあるので、聞くまでもない確認したい事などは同期に相談するのも良いでしょう。

③キャリアドバイザーに相談する

それでも解決できない、人間関係や勤務についてなどは保育業界の知識を持ったキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。

キャリアアドバイザーとは保育士転職サイトなどに在籍する保育業界の情報のプロです。

様々な保育園の求人を取り扱っているので、条件やその保育園の状態、職員の入れ替わりが激しいなど内部の情報も知り尽くしています

1つの保育園でしか働いた事がない自分ではなかなか判断できない事も、プロの手を借りる事で現在の状況を客観的に見る事ができます。

おすすめのキャリアアドバイザーは大手マイナビが運営している【マイナビ保育士】

無料で相談する事ができるので、今の状況に不満や悩みがある方は一度相談してみるもの良いでしょう。

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まとめ

保育士1年目は仕事、人間関係など何かと悩みが多いものです。

自信を持てず『保育士に向いていないのでは』と感じる方もいると思いますが、

少しずつ積み重ねていく事で保育の仕事の楽しさを感じられる場面も増えていきます。

意識的にリフレッシュしたり、周りの人に相談しながら1年目を頑張って乗り越えましょう!

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