保育士を目指している人や、既に保育士として働いている方の中にも『保育士に向いているのだろうか?』『保育士に向いている人ってどんな人?』とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
子どもと関わる事が好きだと思っていても実際仕事をしていく中で『自分は保育士に向いていないじゃないか』と思う瞬間がある事も。
どんな仕事にも向き不向きがあり、もちろん保育士にも向き不向きがあります。
そこで当ページでは、保育士に向いている人の特徴を紹介します。
この記事を読むと、自分が本当に保育士に向いているのかという事が分かります。
保育士が向いている人の特徴9つ
保育士という仕事は子どもと関わるだけでなく、子どもの成長に合わせた行事の計画や年間の指導計画、保護者支援などなど業務は幅広いです。
『子どもと関わるのは得意で保護者とのコミュニケーションが苦手』『計画をするのは得意だけど子どもの気持ちに寄り添えていないのではないか』と働いているとどこかで『私は保育士に向いていないのではないか』と感じる事が多々あります。
またこれから保育士を目指す人は『自分は本当に保育士に向いているのかな』と不安になる方も多いと思います。
保育のスキル、コミュニケーション能力、計画性など様々な面で技術が問われる保育士という仕事ですが全てにおいて得意である必要はありません。
問われる技術が幅広い分、どの保育士にも得意な分野と苦手な分野があります。
これから紹介する保育士に向いている人の特徴と自分を照らし合わせながら、自分に既に備わっている能力とこれからつけていかなければならない能力を把握していきましょう!
特徴① 子どもと接するのが好き
『子どもに癒される』『子どもと接するのが好き』というので保育士を志す方が多いと思います。
保育士という仕事を続けていく上で『子どもが好き』というのはあなたの軸になってくれるのでとても大切な特徴です。どんな仕事も好きな事を仕事にできる事は本当に楽しくて有難い事ですよね!
一方で『子どもが好き』というだけでは務まらない仕事とも言われている保育士の仕事ですが、それも事実です。
子どもが好きだから保育士になったけれど、実際は書類や行事に追われて子どもと向き合える時間というものは少ないのが現状。
しかしながら、そんな子どもと関わる以外の業務は『子どもが好き』で無ければ務まりません。
どんなに大変な業務も行事が終わる事に成長していく子どもの姿で喜びややりがいを感じ、大変な仕事だと感じながらも仕事を続けてしまうのが保育士という仕事の魅力でもあります。
特徴② 子どもの成長に必要な保育スキルがある・考える事が出来る
国家資格である保育士は子どもたちとの関わりの中で『教育』『養護』に必要な知識を持ち、子どもたちと関わる事が求められます。
子どもとの関わりの中で成長の手助けをしたり、その年齢に必要な成長を実現しなければなりません。
1年でどこまで成長させたいのか、今現時点ではどうなのか、どこを伸ばしてあげると子どもにとって良いのか常に考え様々な角度から成長をサポートしなければなりません。
その為には、その年齢の発達を把握し適切な支援が重要となります。
一人ひとり性格や発達には個人差があるので、その子どもに合わせた支援を考える事に楽しさややりがいを感じる事ができる人は保育士に向いています。
特徴③ 責任感がある
保育士は『教育』や『養護』を教える事だけでなく、それ以前に大切なお子さんを安全に預かるとても重要な役目があります。
保育園で起こる怪我や事故などのトラブルにおいての責任は全て保育士にあり、まだ話せない子どもや自分の体調を言葉に表せない子どもを相手にする保育士の仕事の責任はとても大きいです。
常に子どもたちをよく観察し、些細な変化にも気づけるよう常に目を配らなければなりません。
また事故や怪我が起こらないように危険を予測して未然に防げるようにする事が求められます。
未然に防ぐ事はもちろん、予期せぬ怪我や気づくのが遅くなってしまった体調不調などアクシデントがあった時に、絶対に次は起こさないという責任感を持てるような人は保育士に向いています。
特徴④ コミュニケーション能力がある
保育士の仕事は子どもの関わるだけでなく『先輩・後輩保育士』『保護者』『地域の人』との関わりも多くあります。
幅広い人と関わる仕事なので、年齢や性別に問わず誰とでも明るくコミュニケーションを取れる人は保育士に向いています。
しかし、新人の時は特に自分より年上の保護者と接する事が多く、コミュニケーションに悩む事も多いでしょう。
子どもと関わるのは好きだけど大人との関わりは苦手という保育士も多くいますが、経験を積んでいくと保護者との距離感を掴む事ができ、信頼関係も生まれて楽しくなってきます。
最初からできなくても徐々に自信もついてくるので前向きな気持ちがあれば大丈夫です!
特徴⑤ 柔軟性がある
保育士の仕事は子どもを相手にする仕事なので、あらゆるシチュエーションを想定して計画をしても計画通りに全て進むことはなかなかありません。
その時の子どもの様子や興味に合わせて柔軟に計画を変更して子どもに寄り添うことも大切な保育で、必要に応じて柔軟に対応できるのかどうかも保育士に求められるスキルです。
また、保育士の仕事は対人間との仕事なので保護者からクレームが来たり、職場での意見の食い違いも出てきます。
そんな時も前向きに様々な角度から物事を捉えられる柔軟な人柄の人は保育士に向いています。
特徴⑥ 忍耐力がある
子どもは1度教えたからといって1回でできるようになることはまずありません。
イヤイヤ期の子どもに辛抱強く向き合ったり、保育士の話を聞けず危険な事をする子どもには繰り返し伝えたりしなければならず、それにはかなりの時間と気力が必要です。
『根気よく向き合う』というのは簡単なようで意識しても難しく、気持ちや時間に余裕がないとできません。
特に新学期は子どもや保護者と信頼関係を築くまでも時間がかかることもあるので、そんな時も目先の結果にとらわれず、辛抱強く踏ん張れる忍耐力がある人は保育士に向いています。
特徴⑦ 見通しを持って計画が立てられる
保育士として働くに置いて『見通しを持つ』という事はとても重要となります。
なぜなら保育士は年間の指導計画のもと日々の保育を行っていくので行き当たりばったりでは、その年齢に必要な発達を促す事ができなくなってしまうからです。
子どもは大人のように素早く行動したり、考えたりする事ができないのでスムーズな保育をする為にも保育士は子どもの発達を考慮して常に先を見通し、子どもたちにも少しずつ先を見通した行動を自発的にできるように促していきます。
その為に必要な準備を事前に行い、安全かつ円滑に保育を進めていかなければなりません。
新人の時は目先の事で精一杯になってしまう事もありますが、保育年数が増えていく事に自然と先を見通せる事も増えていきます。焦らず自分なりに意識して進めていきましょう。
特徴⑧ 子どもの気持ちに寄り添える
子どもは本当に素直なので喜怒哀楽がはっきりしていて、大人にとって些細なことでも子どもにとっては大きな喜びであり悲しみにもなります。
日常のちょっとした事にも子どもの気持ちにも全力で共感して理解しようとする事ができる保育士は子どもにとって『この人はちゃんと私(僕)の事を分かってくれている』という安心感に繋がり、毎日安心して楽しく園生活を送れるようになります。
自分にとっては小さな事でも、他人の喜びや悲しみに共感したり理解しようと日頃からできて、人の気持ちを考えて行動・発言をしている人は保育士に向いています。
特徴⑨ 体力に自信がある
保育士の仕事は子どもたちと元気に遊ぶのはもちろん、立ったり座ったり、抱っこしたりと地味な連続した動きも多いとても体力のいる仕事です。
また季節によっては風邪などの感染症が流行り、自分も移るなんてこともよくあります。
もちろん体調が悪ければ子どもたちに移してしまう可能性があるので出勤は控えなければなりませんが、保育士が出勤できないと子どもたちを預かる事が出来なくなってしまうので日頃から健康的な生活を意識し、体力をつけておかなければなりません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
保育士に向いている特徴を9つ紹介しましたが全ての特徴に当てはまる必要はなく、既に備わっている能力とこれから努力してつけなければならない能力を把握して行動する事が大切です。
また、自分の得意不得意を把握する事でどんな保育がしたいのか、どんな保育所(大規模〜小規模)が自分に適しているのを考えるきっかけにもなります。これを機に一度考えて見るのも良いかもしれません。