【最新版】保育士資格は独学でも取れる?合格率は約2割って本当?

保育士資格

保育士を目指す方法は保育士養成学校(大学や専門学校など)を卒業する方法と、保育士試験を合格して保育士資格を取得する方法の2つあります。

今回は保育士養成学校を卒業する方法ではなく、保育士試験を合格して保育士資格を取得する方法について詳しく解説していきたいと思います。

この記事を最後まで読むと保育士資格は独学で取得する事ができるのか、保育士試験を受ける為の受験資格〜合格率まで知る事が出来ます。

保育士資格は独学でも取れる?

結論からお話しすると、保育士資格は独学でも取得可能です!
(私が保育士として勤務していた保育園にも独学で保育士資格を取得したという保育士が何人かいました!)

とはいえ、保育士試験の合格率は例年20%前後と合格率が約2割

その中には通信講座などを受講している人も含まれているので、独学で合格するのはかなり難しいという事が分かると思います。

しかし、保育士試験には合格科目を3年免除される制度があるので3年かけて独学でゆっくりと合格を目指すという人も多くいるので安心して下さい。

一般的に独学で保育士試験を合格する為に必要な勉強時間は100時間〜180時間程度と言われています。

1日1時間勉強するとしたら、6ヶ月という計算になります。(個人差が大きいのであくまでも目安です)

後ほど独学のメリット・デメリットについて詳しく紹介しますが、独学の大きなメリットはコストを一番掛けずに保育士資格を取得できるという事。そして自分のペースで学習を進められるメリットがあります

しかしながら保育士試験は誰でも受験する事ができるのではなく、受験資格をクリアしている必要があります。まずは自分が受験資格をクリアしているのかどうかを確認しましょう。

受験資格

保育士試験を受験するのに年齢制限はありません

最終学歴によって受験資格をクリアしているかが異なる為、自分が受験資格をクリアしているか必ず確認しましょう。

以下のいずれかをクリアしていれば保育士試験を受験することができます。

【学歴による受験資格】
✔️1991(平成3)年3月31日までに高校を卒業している
✔️1996(平成8)年3月31日までに高校の保育科を卒業している
✔️大学・短大・専門学校などを卒業した人(保育とは関係のない大学や短大を卒業した人でも受験可能)

【学歴による受験資格を満たさない場合】
✔️最終学歴が高校卒業の場合、高校卒業後に児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で2年以上かつ2,880時間の実務経験がある人
✔️最終学歴が中学卒業の場合、中学卒業後に児童福祉法第7条に基づく児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間の実務経験がある人

上記のどれかに条件が当てはまっていれば保育士試験を受験することが可能です。

『自分が受験資格をクリアしているか分からない』『海外の学校を卒業している』などの場合は、受験資格があるかどうか保育士養成協議会に問い合わせて確認しましょう。

▽詳しい受験資格の詳細はこちら▽
受験資格の詳細(一般社団法人全国保育士養成協議会)

詳しい2023年度の保育士試験の概要は別の記事で紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。

独学のメリット・デメリット

冒頭にもお伝えしましたが、保育士資格を独学で取得するに当たってメリットとデメリットがあります。

メリット・デメリットを理解した上で自分に合った学習方法を選ぶ事が合格への1番の近道です!

メリット

メリット① 1番コストを掛けずに保育士資格を取得できる!


保育士養成校は学校にもよりますが年間100万円前後の学費が掛かりますし、それより安い通信講座を選んだとしても平均で5万円くらい受講費が掛かります。

独学で学習する場合、参考書や過去問題を合わせても1万円程なので圧倒的な安さで保育士資格を取得する事が可能です。(別途受験料が掛かります)

最近では受講料が安くクオリティが高いと人気なフォーサイトの通信講座もあるので、コスト面で通信講座を諦めている方はフォーサイトについてまとめた記事も参考にして見て下さいね。

メリット② 仕事や子育てと両立して自分のペースで学習できる!


独学のメリットとして、自分のライフスタイルに合わせたペースで学習できる事が挙げられます。

大学に通いながら、仕事をしながら、子育てや介護をしながら…と両立して学習できるのが独学の良さ。

サポート期間が決められている通信講座では常に学習時間を確保できないとなかなか受講するのが難しかったり、受講しても結局サポート期間内に終わらなかったなんて事も。

独学で保育士試験を受験する場合は自分でいつの試験を受けるのか決める事ができ、無理なく学習を続けられます。

デメリット

デメリット① 学習の範囲が膨大でバランス良く学習するのが難しい


保育士試験は試験範囲が膨大な上、全ての科目に置いて60点以上取らなければならないととても難易度が高いと言われている試験です。

一つひとつの科目の試験範囲が広いので、全てをバランス良く学習する事が難しいと言われています。

その点で通信講座では試験に出るところを中心に学習していくので短期間での合格を目指す事が可能です。

独学よりはコストが掛かってしまいますが、合格に必要な知識だけを学習するので短期間で保育士資格を取得したい人には通信講座の方が向いています。

デメリット② モチベーションを維持するのが難しい


試験範囲が膨大な保育士試験の学習をするのはかなり長期間の学習期間がかかる上に、自分だけで学習する独学は常にモチベーションを維持するのが難しかったり、分からない所を質問できないというデメリットがあります

何事も根気良く頑張る事ができる人は独学でも十分学習を続けられると思いますが、日頃から物事を続ける事が苦手という人は受講期間や課題提出など期間が設けられている通信講座の方がモチベーションを維持しやすいと思います。

デメリット③ 実技試験の対策が取りにくい


1次試験の筆記試験が難しいと言われている保育士試験ですが、加点や減点などの採点基準が公開されていないので実は筆記試験より対策が取りにくいのが2次試験の実技試験です。

2次試験では音楽・言語・造形の技術だけでなく保育士としての技術も問われるので独学で対策するのは少し難しいです。

独学にはコストが最小限・自分のペースで学習できる大きなメリットもありますが、効率よく合格を目指したい方にはデメリットの方が大きいです。

しかし、根気良く学習をして独学で合格している方もたくさんいるので独学で頑張ろう!と決めた方は以下の方法を押さえて学習を進めていきましょう。

独学で合格を目指す学習方法

独学で合格を目指す学習方法① 合格を目指せる参考書を購入する


本屋さんやオンラインで『保育士試験・テキスト』と検索するとたくさんの参考書が出てきます。

しかし、しっかりと選ばなければそのテキストだけでは情報量が少なくまた買い足す事になり結果どんどんコストが高くなってしまったり、合格が出来ないなんて事もあります。

『本当にこのテキストだけで合格が目指せるのか』『自分に合ったテキストなのか』『インプットだけでなくアウトプットもできる内容か』という面でしっかりとテキストを選ぶ必要があります。

保育士の学習が初めての方には、重要な場所がすぐに分かるフルカラーのテキストや、イラストや図が多いテキスト、学習の区切りに振り返りが出来る一問一答付きなどのテキストがおすすめです。


独学で合格を目指す方法② 一発合格ではなく3年かけて合格を目指す


保育士試験には一度合格した教科を3年免除するという制度があります。

独学で学習する場合、1教科ずつに時間が掛かったり、仕事や育児などであまり時間を取れなかったりする事もあるでしょう。

初めから数科目に的を絞って学習をして、時間をかけてゆっくりと資格を取得する事も可能なので、是非この制度を使って保育士資格を取得しましょう!

独学で合格を目指す方法③ 学習の計画を立てる


何度もお伝えしている通り保育士試験は試験範囲が膨大です。
無計画で学習を始めてしまうと試験までに全ての教科の学習が終えれないなんて事も。

学習を始める前に『〜までにこの教科を終わらせる』『そのためには1日どのくらい学習が必要か』と自分で逆算して学習計画を組む必要があります

保育士資格を取得するメリット

保育士資格を取得する事でこのようなメリットがあります。

保育士資格を取得するメリット① 働く場所がたくさんある


共働きが主流となっていきている近年では、子どもを保育施設に預ける保護者が増え保育士の需要は年々高まってきています

資格を持っていれば、仕事はすぐに見つかるので自分のライフスタイルに合わせて働く事が可能です。

保育士資格を取得するメリット② 高時給で働ける


保育士資格を持っていなくでもパートで保育施設などで働く事は可能ですが、保育士資格を持っている事と住んでいる地域にもよりますが平均1000円〜1300円と高時給なので、効率的に働けるのも有資格者の魅力の一つです。

保育士資格を取得するメリット③ 働き方を選べる


保育士として活躍する場所は保育園だけでなく、託児所やベビーシッターなど様々です。

保育園に限らず幅広く活躍できる場所があるのも保育士資格の魅力で、その時々の自分のライフスタイルに合わせて働く場所や働く時間などを変化させながら続けられるのも保育士資格の魅力です!

まとめ

保育士試験は試験範囲が広く合格率が低いと言われていますが、独学で資格を取っている人も多くいます。

コスト面やサポート面などで独学もメリット・デメリットはありますが、メリット・デメリットを知った上で自分に合った学習方法を選ぶ事が1番の合格への近道です。

大学に通いながら、子育てしながら、介護しながら…と人それぞれ置かれた状況は違いますが、限られた時間を有効に活用すれば合格も可能な資格なので是非挑戦してみて下さい。

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